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リアルワインガイドの旨安大賞『ラ・パッション・グルナッシュ』は、ワインへの情熱が生み出したコストパフォーマンス抜群のワイン。

前田豊宏のプロフィール
ディオニー(株)取締役社長。知る人ぞ知るワイン業界のちょいワルオヤジ。その風貌とは裏腹にワインと向き合う姿は紳士そのもの。味への妥協なき追求も特筆に値する。ワインへの造詣も深く、ソムリエとしても手腕を発揮。
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インタビュアープロフィール
薩摩生まれの焼酎育ち。気難しいというイメージゆえにワインは避けてきた世界で、知識は半人前だが、飲む量は一人前。ディオニーワインと出会い、頭(情報)ではなく五感で感じればいいと気付く。好きなワインのタイプは、ピノの赤。本職は、WEB・モバイルプロデューザー。特にモバイルは、数多くの受賞サイトを手掛ける。フリーのフォトグラファーでもある。2012年1月にオープンした自然派ワイン専門店『pcoeur(ピクール)』のアートディレクションを担当し、現在、オーナー兼店主を務める。
 
【取材・撮影】手島 格|オフィス アイダブリュー
// Office AIW // オフィス アイダブリュー

品質重視の安くておいしいワインといえば『ラ・パッション・グルナッシュ』日本でしか飲めないディオニーオリジナル・ワイン。

『ラ・パッション・グルナッシュ』は、情熱が積み重なった結果のワイン

安いのは、マズい! ワインに限らず、市場原理から言えば、これは正しいと思っていました。しかし、ディオニーのワインは、何かが違う。安いけど、おいしい…これは衝撃でした。私同様、「なぜ?」と思う方は、多いのではないでしょうか。既成概念にとらわれない品質重視の安くておいしいワイン。消費者の立場から注目のディオニーワインの魅力に迫ります。

— Real Wine Guide 秋号では、特集「3000円以下の本当においしい赤ワイン」で『ラ・パッション・グルナッシュ』が見事旨安(旨くて、安い)大賞に選ばれ表紙を飾りましたね。おめでとうございます! まず最初に、このワインはどんなワインなのか教えて下さい。

リアルワインガイド旨安大賞『ラ・パッション・グルナッシュ』

前田(以下 M):どんなワインなのかというとですね。端的にいうと、「この値段でウマい!」です(笑)。ははは。ワインの味を言葉で説明すると逆にうまく伝わらない場合があるので、とにかく飲んで欲しいのですが、そうですねぇ…「ジャムやチョコの甘い香り、たっぷり果実味のフルボディ」の「濃くて甘くてやわらかいワイン」とでもいいましょうか。料理と合わせると分かりますが、料理と寄り添い本当に自然と口に入っていきます。だからといって、味や香りがぼやけているわけではなくて、しっかりと輪郭がありますね。私たちは、日頃ワインを飲む人…うーん、そうですね。ワインの値段としては1500円くらいまででしょうか。そういう人が、求める赤ワインのキーワードとして、「インパクトが強く、それでいてきれいな酸」が、重要だと思ったんです。そういう赤ワインが最近の消費者の嗜好として確実にあるはず、日本の市場で求められてるんじゃないかと…。でも、この価格帯では意外と少ないんです。それなら自分たちで! ということで、世界の醸造家に注目されているルーションという地で探し出したのがこのワインなんです。南フランスはスペイン国境に近いルーション地区の小さな共同組合(日本でいう農協)が、さらに国境に近いモーリーの畑で一房ずつ大切に手摘みで収穫したブドウ(グルナッシュ種)を買い取り、特別に醸造した赤ワインです。手間はかかりますが、よりクオリティーの高いワインを造るために手で摘んでいます。ルーションは、気候が安定していてポテンシャルの高い地域、だから毎年グッドヴィンテージ! 日本でも同じ土地の果実の味が、年によって違いますよね。気候の安定は、大事な条件です。そんなブドウが、ワインになれば…想像のとおり、果実味たっぷりのおいしいワインになります。しかも毎年、安定した味でね。ディオニーが共同組合から直接買い付けたからこそ実現できた、この安さ! 『ラ・パッション・グルナッシュ』は、日本でしか飲めないディオニーオリジナル・ワインなんです。このネーミングは、造り手の情熱を伝えたいという想いから名付けました。とにかく、ワインに対する情熱が素晴らしいです。「ワインにかける情熱=ワインの味」に間違いはありません。南仏の太陽の恵み、そして造り手とインポーターの情熱のワインと言える商品です。ぜひ、飲んでみて下さい。

— なるほど、味も酒質もしっかりした美味しいワインなんですね。僕は、ワインについて素人なんですが、「値段が高い=おいしいワイン」、「評価されているワイン=おいしいワイン」だと思ってました。

M:ブランドもんは、結構高いじゃないですか。「価値=価格」なんていうのはあまり面白くないと思うんです。当然ブランドは素晴らしくていいものだとは思うけど、大きく価値が価格を上回ってるとは思えない。高いからよくてあたりまえ。たいした感動はなくて、持ってるブランドに対する満足感、そういうの僕はあんまり好きじゃないんです。ワインを提供する側としては、価値が価格を上回るそういうものを探していきたい。一般的な人が気軽に普段飲みできるワインは、家庭においては2000円くらいまでで買えて、レストランで4000円くらいまでで飲めるものなんじゃないかと考えています。そうなると有名ブランドワインなんかは、値段的に枠から外れてしまう。ワインをもっと普段飲みして欲しいからノーブランドでも本当においしいワインを探している。だから安くてウマいワインにこだわってるんです! ワインの裾野をもっと広げたい…この想いが強い。ディオニーの基本的な考え方は、価値が大きく価格を上回ること。それがうちの商品選択の基準であって、飲む人に喜んでもらうためにはそれしかないだろう… と考えてます。

— 正直に言うと、ワインに対してあまりいい印象がなかったんですよ。味を楽しんでいるのか、ウンチクを楽しんでいるのか…しかも、そういう人がすすめてくれたワインがすべておいしいとは限らない。ディオニーさんのワインを飲んだというのもあるんですが、確かに安くて、おいしいワインは存在しました。僕にとってはすごい意識革命でしたね。今回お話を伺って、ワイン評論家が良いワインだと絶賛したものや高いワインだけが、決しておいしいワインというわけではないということが分かりました。自分の好みにもよると思いますが、おいしいワインとはどんなワインのことを言うんでしょうか? 僕にも分かるようにお願いします(笑)。

M:分かりました(笑)。難しいことは、詳しくなってからということで。まず1つめは、よいブドウからできている自然な味わいがあることです。例えば、有機野菜はおいしいですよね。有機野菜は、野菜本来のおいしさが解るし、お豆腐でも良い大豆からできているモノはおいしいですよね。それと一緒で、すべて有機栽培が良いとは言いませんが健全なブドウからできているワインは、基本的においしいということができますね。2つめは、良いワインを造ろうという情熱のある造り手が寝食を惜しんで一生懸命作っているワインはおいしい! そして3つめは、インポーターがちゃんと品質管理をしていることが大切です。ディオニーでは、フランスから日本国内の物流において温度管理をし、定温コンテナで輸送しています。国内では、20度以下のセラーで定温保管をしています。もちろん振動にも気を遣ってます。品質管理ができているワインはおいしいと言えるのですが、できていない会社も多いのが現実です。品質管理への投資がきちんとしていないと、香りや味わいの劣化だけでなく、悪酔いなどの原因にもなります。おいしいワインもまずくなる…これではワインが定着しないですよね。

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