こんにちは!ディオニーの前田一成です。

このディオニーマガジンでは当社の各事業の最新情報やサステナブルな取り組みなど“ディオニーのいま”をお伝えしていきます。

さて第1回の今回は、当社にとって大事な会議、ワイン試飲会議についてです。
当社では毎月20日前後に新着ワインをリリースしていますが、そのラインナップはこのような流れで決定しています。

①    輸入したワインの中からその季節にあったものや飲み頃に入っているであろうものをバイヤーが60~80種類セレクト

②    社長や専務をはじめ、営業部門やワイン輸入部門、直営店「前田豐三郎商店」やナチュラルワイン教室のスタッフなど、京都本社では15名ほど、東京オフィスでは8名ほどが集い、二日間にわたって試飲 

③    抜栓後の経過をみるため1~2時間後に再度試飲し、リリースするワインと販売価格、販売方法を決定

 京都本社の試飲会場は元酒蔵だった場所
 中は食品を管理している定温倉庫

試飲で何より大事なのは、そのワインのコンディションや熟成のポテンシャルを見極めることです。それにより、ナチュラルワインに時折みられるオフフレーヴァーがあるワインのリリースを見送る判断をしたり、そのワインにふさわしい価格決定をしたりしています。

 見送ったワインは、オフフレーヴァーが落ち着く最低約半年間、長ければ5年ほど寝かせることもあります。オフフレーヴァー以外でも、生産者によっては次のヴィンテージの仕込みスペース確保のために瓶詰めを早めて出荷することもあります。そういったワインを当社で熟成させておいしい飲み頃を見定めてリリースすることもインポーターの重要な仕事です。

ワインのクオリティを生産者情報などの先入観なく判断するために、ブラインドテイスティングすることも多々あります。その後の会議で生産者や銘柄を当てられたら、そのスタッフはその日ヒーローになれます!でも外したら…ちょっと恥ずかしいだけです。笑

 東京オフィスの試飲風景
 全種類ブラインドの時も

基本的には皆で和気あいあいとやっていますが、リリースするかどうかの判断や価格設定については議論が白熱することもしばしばです。
試飲会議は毎回約4時間。吐器に出しているにもかかわらず、一日で30~40種類を集中して試飲し議論すると、終わった時にはぐったりしますが、皆さんに適正な価格で飲み頃のワインをお届けするためには欠かせない会議なのです。この会議のおかげで皆のテイスティング能力も向上しています。

今回はそんなディオニーの月に1回の恒例イベント?をご紹介しました。

これからも様々なトピックをお届けしますので、ぜひディオニーマガジンのフォローをよろしくお願いします!

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