【クー・ド・フードル ガバチョ 2014】
DOCaリオハのガバチョは、標高600mの粘土土壌で育ったガルナッチャとテンプラニーリョを3週間の醸し後、区画と品種ごとに225Lと500Lの木樽で10 ヶ月発酵、熟成しました。深紅のバラ色に、プラムやカシスの果実香とミルクチョコや太陽を彷彿とするロースト香が交じり合います。シルキーなタッチで、ふくよかな果実味に上品なタンニンと冷涼な酸が溶け合い、心地の良いアフターへと導いてくれます。
オリヴィエ・リヴィエールは、20代前半にフレデリック・コサールのもと、ドメーヌ・ド・ラ・コンブの醸造長を数年勤め上げた後、スペインへ向かいました。リオハ・アルタの標高600mの高樹齢の畑と縁があり2006年に独立しました。買いブドウと自社畑ブドウを駆使し、DOCaリオハとDOアルランサのシリーズがあります。
ー あなたのワインの歴史のなかでの進化とワインで表現したいものは、何ですか?
僕自身、スペインでワイン造りを初めて10年、新井 順子さんを介して日本に届けていただいて10年になりました。初期の頃は、果実味たっぷりのワインを造っていたね。でも、ここ最近は、熟成のできる、深いワインを造りたいと思ってるよ。深いワイン…それは、テロワールの表現、複雑味を上手く表現するってことかな。ワインとしては、クラシックでありながら、時をへても偉大なワイン。テクニックではなく、流行でもなく、いかに美味しく、懐の深いワインに仕上げることができるか、そんなワインを目指したい。それが今、僕が追求しているワインなんだ。
ー ワインを造るうえで一番、歓びに感じていることは何ですか?
僕は、生きざまとしてヴィニロンの仕事をこよなく愛してるんだ。すべての始まりは、土。土から樹が成長し、畑では微生物が働く。そして秋がくればブドウが実る。その魔法のような成長を見つめることができる。そう、ブドウの栽培、そして畑で実った果実で醸造だってできる。ワインができれば、僕のワインを楽しんでくれる、たくさんの国に旅をして、そして皆さんに合うことができる、本当に最高だよ!
ー 日本のワインラヴァーの皆さんへメッセージをお願いします。
これからもワインを楽しみ続けてください。皆さんの支援によって、僕もディオニーと同じように15年、20年とワインを造り続けることができます。日本料理と僕のワインのマッチングを滞在している間、いろいろ試してみたいと思ってるんだ。そして、インスピレーションを得て、またワインを造る。そのワインを楽しみにしていてくださいね。
ー ディオニーにお祝いのメッセージをお願いします。
15周年おめでとうございます。企業が15年継続するということは、根幹がしっかりとしているということだと思うんです。とにかく、これからも20年、30年と永く継続されることを祈っています。