【クー・ド・フードル ブルゴーニュ ルージュ 2014】
ジュヴレ・シャンベルタン村近くの樹齢60年のピノノワールをトロンコニック樽で発酵、古樽で11ヶ月熟成し、無濾過無清澄で瓶詰めしました。憂いのあるルビー色、クランベリーやバラのチャーミングな香りの中に紅茶や葉巻のニュアンスも交じります。ピュアで芯のある旨みに柔らかい酸がマッチし、チャーミングな印象を醸しつつ、豊かなタンニンが伸びやかな果実味をより際立たせてくれています。
サルナン・ベリューは、ジャン・パスカル・サルナンとジャン・マリー・ベリューの二人により2007年に設立したネゴシアン兼ドメーヌで、モンテリ村に醸造所を構えています。D・ドゥランやF・コサールからの教えをもとに、ブドウ栽培はビオディナミを実践し収穫量を抑え品質を追求し、『時間をかけた樽発酵、澱引きは月が下がる時になるべく自然に、亜硫酸も醸造を通して極力使わずに』という考え方からわかる通り、丁寧で自然なワイン造りを追求し続けています。
ー あなたのワインの歴史のなかでの進化とワインで表現したいものは、何ですか?
2004年、ワイン造りを初めてから、追求しているものは何も変わってないよ。二年目からビオディナミ栽培を始めましたが、栽培はもちろん、醸造に関しても、例えば…瓶詰めのタイミングなどは、月の満ち欠けによって決めています。私自身、ビオディナミで唱えるエネルギーの法則、例えば月や惑星、そして宇宙のエネルギーを取り入れることを、ワイン造りだけでなく、生き方や子供たちの食事にいたるまで、幅広く取り入れていて、人生のなかで、それを突き詰めていくだけだと思っているんだ。ワイン造りに関していえば、畑の仕事を徹底することで、テロワールを表現するように努めているってことかな。
ー ワインを造るうえで一番、歓びに感じていることは何ですか?
畑で仕事をするのが、とにかく好きだね。畑を耕す時間は最高に気分がいいよ。宇宙のエネルギーを土から感じる瞬間、それが変え難い喜びさ。そして、収穫の瞬間、それは一年の仕事の集大成だから、その瞬間を存分に楽しんでるね。
ー 日本のワインラヴァーの皆さんへメッセージをお願いします。
私の造るワインは、愛そのものです。そして、愛ということは、家族を意味すること。愛に繋がるものが、ナチュラル・ワインであり、ヴァン・ナチュールです。皆さん、ナチュラル・ワインをたくさん飲んで、愛を紡ぎましょう。
ー ディオニーにお祝いのメッセージをお願いします。
15周年、本当に本当におめでとうございます。あなたたちの歓迎、そして記念イベントに心から感動しています。素晴らしい! これからも、どうぞ宜しくお願いします。