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10 années Coup de Coeur/10年目の一目惚れ

ディオニーは、創立10周年を迎えることができました。この10年の軌跡、それは皆さまと、そして生産者との歩みの歴史です。今回、私たちディオニーを応援して下さる皆さまへの感謝の気持ちを込めて、私たちの同士である生産者たちと日本限定キュヴェおよび特別商品の開発をいたしました。コンセプトは、「10 Coup de Coeur=クー・ド・クール」フランス語で「10年目の一目惚れ」です。これからも一目惚れして頂けるワインや国酒を探し続けること、そして一目惚れして頂ける会社であり続けることを目指したいと思います。ありったけの感謝の気持ちを込めて、皆さまにお届けする商品ラインナップ、ワイン5種、日本酒2種、焼酎2種をここにご紹介させていただきます。

京都・齋藤酒造/英勲 純米大吟醸 クー・ド・クール

京都の南部に位置する伏見の地で齊藤家が酒造業を始めたのは明治28年のことです。代表商標が現在の「英勲」となったのは、大正4年大正天皇のご即位の御大典を記念してのことです。齋藤酒造では、良い麹ができなければ良い酒造りはできないという考えから、昔ながらの手間のかかる手法「蓋麹法」を用います。この作業は、二昼夜かけて行われ、引き込みから出麹までの全製麹の工程には、約50時間を要します。その間、杜氏はつねに変化する麹の状態や室温にも気を配り、丹念に手間を惜しまず作業を行います。日本酒造りは五感を研ぎ澄ませ、お酒やお米と対話しながら、都度状況に気付き判断し、より良い方向に導く仕事です。さらに、高品質でおいしいお酒造りのためには、いかに基本に忠実に、お米の良さや特徴を引き出した造りが出来るかということを外してはなりません。『英勲 純米大吟醸クー・ド・クール』の仕込みには、全国名水百選に選ばれた御香水と同じ水脈である「白菊水」と京都の酒造好適米「祝」を使用しています。「祝」の特性を酒造りに対する情熱と最高の技で引き出して醸しました。京にこだわった地酒、京都伏見の旨い酒を多くの方に知っていただきたいとの願いによって誕生した、はんなり深い味わいをぜひご堪能ください。

製造責任者 藤本修志氏からのメッセージ
藤本修志氏

酒造りは子育てと同じようなものです。私たち蔵人は、酒母などの微生物たちが良い働きをしてくれる状況を作り出している。極論してしまえば、お酒に命をみなぎらせるための環境の手助けをしているだけです。すべての工程で最善を尽くせば、お酒が答えを導いてくれるのです。伏水が語源の伏見の水は、桃山丘陵から流れ出る良質な地下水で、鉄やマンガンが少なく、カルシウムやマグネシウムなどの無機塩が適度に含まれた、酒造りに適した水です。水とともに酒の味を大きく左右するのがお米です。酒造好適米の中でも「祝」は米粒が大きく心白が鮮明にあらわれ吟醸造りに適した酒米で、京の水に適したきめ細かでやわらかく、ふくらみのある味わいを醸し出しています。『英勲 純米大吟醸クー・ド・クール』は、「祝米」を「白菊水」でゆっくり醗酵させた深みのあるまろやかで上品な味わいと純米大吟醸のフルーティーなおいしさが広がるお酒です。