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北陸産の五百万石を丹念に磨き、京都・伏見の名水「白菊水」でゆっくり発酵させました。蓋麹法でおいしい麹を造り、すべての工程で最善を尽くした京都こだわりの吟醸酒『英勲 吟醸 限定酒』

北陸産の五百万石を丹念に磨き、京都・伏見の名水「白菊水」でゆっくり発酵させました。蓋麹法でおいしい麹を造り、すべての工程で最善を尽くした京都こだわりの吟醸酒『英勲 吟醸 限定酒』
特集和酒
京都の南部に位置する伏見の地で齋藤家は元禄のころから呉服商を営んでいました。酒造業に転業したのは、明治28年のことです。大正4年の大正天皇即位の礼を記念して代表商標である「英勲」が生まれました。現在では、京の伝統を受け継ぐ酒蔵として、全国新酒鑑評会にて12年連続の金賞受賞という快挙を達成するなど高く評価されています。
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全国名水百選に選ばれた御香水と同じ水脈である「白菊水」を仕込み水にして『英勲 吟醸 限定酒』は、ゆっくり丹念に仕込まれました。

山紫水明、伏見の名水「白菊水」

794年平安京が開かれて以来、約一千年のあいだ京都は王城の地として栄えました。政治経済だけでなく、文化の中心地として様々な芸術や技を育み、往にし方より酒づくりの中心でした。この地は、太古の時代に湖底だったために、良質な水脈を豊かに蓄えています。その豊富な地下水による数多の名井・名水が醸造業を発展させました。伏水が語源の伏見の水は、桃山丘陵から流れ出る良質の地下水で鉄やマンガンが少なく、カルシウムやマグネシウムなどの無機塩が適度にふくまれた、酒造りに格好な水です。『英勲 吟醸 限定酒』の仕込みには、全国名水百選に選ばれた御香水と同じ水脈である「白菊水」を使用しています。一方、地形的には三方を山に囲まれた盆地である京都は、「夏の油照り、冬の底冷え」といわれるように、冬は底冷えし、昼夜の温度差が大きい気候条件です。清らかな水と空気に恵まれたこの土地は、酒造りに適した場所なのです。

日本酒造りの三大要素「一麹、二酛(酒母)、三造り」、良い麹を造るために「蓋麹法」で手間を惜しまず丁寧に造ります。

蓋麹法による麹造りでおいしい酒を

昔から日本酒造りの三大要素を「一麹、二酛(酒母)、三造り」といいます。なかでも一番の要となるのが製麹(せいきく)という麹造りの作業です。齋藤酒造では、良い麹ができなければ良い酒造りはできないという考えから、昔ながらの手間のかかる手法「蓋麹法」を用います。この作業は、二昼夜かけて行われ、引き込みから出麹までの全製麹の工程には、約50時間を要します。その間、杜氏はつねに変化する麹の状態や室温にも気を配り、丹念に手間を惜しまず作業を行います。この作業は、酒造りで一番難しく、杜氏の腕の見せ所といえます。製麹に限らず、精米した米を洗いヌカを取り除き、水分を含ませる「洗米・浸漬(しんせき)」や、その次の工程でお米を蒸す「蒸米」などの原料仕込みにも伏見の水「白菊水」は最適です。その柔らかな中軟水で麹を完璧に仕上げる、そしてすべての工程で最善を尽くせば、お酒が答えを導いてくれるのです。

お酒と対話をし、信頼関係を築きながらおいしいお酒を醸し出す製造責任者、藤本修志氏。

日本酒に命を吹き込む蔵人、藤本修志氏

製造責任者の藤本修志氏は「酒造りは子育てと同じようなもの」、そして日本酒造りについて「私たち蔵人は、酵母などの微生物が良い働きをしてくれる状況を造り出している。極論してしまえば、お酒に命をみなぎらせるための環境を造る手助けをしているだけです」と語ります。日本酒造りは、五感すべてを研ぎすませ、お米やお酒と対話しながら、都度状況に気付き判断し、より良い方向に導く仕事です。さらに、高品質でおいしいお酒造りのためには、いかに基本に忠実で、お米の良さや特徴を引き出した造りができるかということを外してはならないといいます。自然体の語り口のなかにも秘められた日本酒造りに対する並々ならぬ情熱と自信を感じ、語る内容からは細やかで優しい感性を感じる蔵人、藤本修志氏。その感性は、造り出す日本酒を介しても味わうことができます。「共同作業である酒造りは、杜氏と蔵人の一人一人の信頼関係、そして人とお酒の信頼関係から成り立つもの」日本酒造りへの尽きぬ語らいとお酒のおいしい味わいに、時の過ぎるのも忘れる一時でした。

底冷えする京都・伏見で、北陸産の五百万石を丹念に60%まで磨き込み、伏見の水ゆっくり発酵させたこだわりの吟醸酒『英勲 吟醸 限定酒』

京都のこだわりの酒『英勲 吟醸 限定酒』

前述の製造責任者、藤本修志氏と但馬杜氏の森口隆夫氏の熱い思い、そして京都伏見の旨い酒を多くの方に知っていただきたいという願いによって誕生したのが、『英勲 吟醸 限定酒』です。底冷えする京都・伏見で、北陸産の五百万石を丹念に60%まで磨き込み、伏見の水で発酵させました。伏見の水でゆっくり発酵させたお酒は、口あたり柔らかく優しい味わいを醸し出します。味わいは、吟醸酒らしい華やかな香りを持ちながら、すっきりしたなかにフルーティな旨味が広がる、飲み飽きしない口あたりです。冷やではもちろんですが、藤本修志氏のおすすめの飲み方は、人肌燗(35℃)です。白身魚などのあっさりしたお料理と合わせていただくと、その相性の良さを実感いただけることと思います。ぜひ一度、京都で造るこだわりの旨い酒をお試し下さい。