Home > インフォメーション > アルザス収穫レポート2009 収穫初日2
アルザス収穫レポート2009 収穫初日2
09.16 2009

午前の収穫が終了したのは正午すぎ。一度、醸造所へ戻り、ようやくお昼ご飯です。もうその頃には体力も相当消耗され、腹ペコでした。収穫中はアンヌマリーのお母さんがお昼ごはんを担当し、お手製のめちゃくちゃ美味しいランチを振る舞ってくれます。今日のメニューは、「Potiron(ポティロン=西洋南瓜)」のポタージュから始まり、メインの豚肉スモークと付け合せのポテトとサラダです。(写真9、10)
 
畑で冷えた体と腹ペコを満たしてくれる、温か〜いお料理に感動しました。フランス風おふくろの味なのでしょうか、濃すぎずやさしい味わいです。デザートは、手作りタルトを滞在中毎日いただきました。自制しないと、次々に食べる羽目になり、危うくお腹がはちきれて収穫どころじゃなくなるので注意が必要です。参加者全員と、ソムリエール(テンペさんが経営するコルマールのワインショップ)から戻ってきた奥様のアンヌマリー、娘のマリー、初孫のルカも一緒に食卓を囲み、「今日収穫したのがこれやで〜」と『ピノノワール・アルテンブルグ2005』で乾杯しました。(写真11)
 
午後は、午前中に収穫したピノの除梗作業です。こちらが本日収穫したブドウ。きれいで元気でしょー?(写真12)赤ワイン用のブドウは生産者にもよりますが、基本的に除梗してから発酵槽へ入れていきます(ディオニーの商品でいうとマゼルは除梗しません)。樽の上に網をのせ、そこにブドウを房ごとのせて大胆にブドウをこねくりまわし、枝や葉などを取り除き実だけの姿にしていきます。それもすべて手作業です。一見簡単そうに見える作業ですが、結構な体力を要すので最後にはヘトヘトに疲れきってしまいました。
あまりに除梗に熱中しすぎて写真を撮るのを忘れてしまったのですが、これが、除梗後のブドウです。(写真13)これが10樽ぐらいありましたっけ。今日収穫した面積は26アールで、収量は約35ha/hlでした。
 
ツェレンベルグ村の隣にリクヴィール村があり、グラン・クリュ「シュナンブール」の畑を背に「オーベルニュ・シュナンブール」というレストランがあります。そこでシェフを務めている私の友人、杉本敬三氏。昔、ロワール地方に住んでいた頃、色んなワインを飲ませてくれた友人で、4年ぶりにアルザスで再会するという機会に恵まれました。偶然にも杉本氏とテンペさんも知り合いだったため、夜は特別に瓶詰したばかりの2007年ワインを飲ませて頂くことになりました。縁がある人とは縁があるものです。(写真14)前菜は、杉本作のサーモンフュメとフォアグラのテリーヌにいちじく軽めのコンフィ。んーーーーうまい。(写真15)
 
メインは、アンヌマリー手作りの「Baeckoffe(ベッコフ)」。「パン屋の竈(かまど)」という意味があるベッコフは、むかしむかし、アルザスの主婦たちの洗濯日であった月曜日に作られた郷土料理で、食事を作る暇がなかった主婦たちが、朝一番にテラコッタ素材の陶器に白ワインと牛や豚や羊肉、たまねぎや大量の薄切りじゃがいもを入れて、パン屋へ持っていき竈に入れて煮てもらったというもの。アンヌマリーさんもお昼にオーブンに入れて、夜まで煮込んでいたようです。ホクホクのじゃがいもと、煮込んだお肉の柔らかさが絶妙で、満面の笑みです。体もアツアツで、そこに白ワインを合わせて体内温度も交じり合い、ちょうどいい感じになっていました。(写真16)
雹が降って、生産量が激減したという2007年。アリアンスは2006年に比べて、ゲヴュルツの割合を減らしたそうですが、それでもライチやパイナップルなど南国のニュアンスと軽くスパイシーさを感じる口当たりで既に整った印象。(写真17)
 
2007年ヴィンテージは、全体的にセックに仕上がっていたので焼き魚やお寿司など、旨みと塩気のあるものに合わせたいと思いました。瓶詰後すぐの試飲だったこともあり、「まだアロマは閉じてるなぁ」とテンペさんは言っていましたが、日本に到着する頃にはきっと華やいだアロマと、爽やかに落ち着いたしっかりした果実味が出てきてくるのではないでしょうか。「ここまでよく育ってくれてありがとう。日本で待ってるからねー」と幼き子を想う愛しさと、生命の神秘とでもいうんでしょうか、自然の力強さや偉大さを体いっぱい感じた一日でした。そして、今晩もアンヌマリーから「飲みすぎ」とボトルを取り上げられるマルクであった。
 
お宝写真公開! 結婚式のテンペさん。テンペさんもよーく育ったねー。(写真18)


コメントをどうぞ

name

email

url

comment