
2000年に渡仏、ボルドー右岸のコート・ド・カスティヨンに畑付きの自宅兼醸造所を購入。2002年、念願のワイン醸造を始めました。ブドウ畑は、ロマネ・コンティの半分の面積、わずか0.83ha。サンテミリオンのすぐ東側にあるのベルヴェーズ地区にあります。土壌の質も樹齢も充分で、ジャン・リュック・チュヌヴァン氏や「シャトー オーゾンヌ」のアラン・ヴォティエ氏も太鼓判を押した畑です。土壌は石灰粘土質。しなやかで上品、そして高貴なメルローができるのが特徴です。気候は比較的温暖ですが、内陸に位置し、標高も100mと高いために大陸性気候に近く昼夜の気温差があります。

斜面に面した畑で化学肥料や農薬を極力使わないリュット・レゾネ(減農薬農法)を実践し、手間を惜しまず、ブドウの樹に精一杯の愛情を注ぎ、1本の樹にだいたい6房しかブドウを残さない栽培密度4000本/ha、収穫も全て手摘み、そして醸造前の選果は手で粒選りという徹底したブドウ栽培を行っています。それは凝縮感があり、複雑で厚みのある味わいのあるワインを目指すには欠かせない作業なのです。2004年の年間生産本数は、セカンドも含めてたったの3500本、驚きです。

■キュヴェ・キャホリン
愛妻キャホリンの名を冠したセカンド待望の初リリース。エチケットのライオンがくわえているのは、グリーンダイヤモンド。その味わいは、エチケットがうまく表現しています。溢れんばかりのやさしく可憐な香り、しっかりとしたタンニンと柔らかな酸が絶妙なハーモニーを奏でます。ファーストに劣らず、果実味に溢れた飲み応えのあるワイン。セカンドは、日本人の食生活に合うようにファーストよりも柔らかいワインを意識して造られました。幅広い料理とあわせやすいです。[篠原夫妻がセレクトした相性の良い料理:肉じゃが]
■クロ・レオ
篠原麗雄が一切の妥協をせず、尋常ではない努力と情熱で造り上げたフルボディ・ワイン。ダークチョコレートやトリュフ、カシスなどを感じさせる芳醇で複雑な香りを持ち、熟成して滑らかになりつつもしっかりとしたタンニンが感じられる厚みのある濃厚な味わい。その豊満で上品な味わいは、繊細さも持ち合わせており、湧き出てくるミネラル感は、まさにボルドー。その中にも日本的な美意識がうまく融合されているようです。デキャンタージュをするか抜栓後3時間ほどおくと、より柔らかく香りが開きます。[篠原夫妻がセレクトした相性の良い料理:ビーフシチュー、ステーキ、ジンギスカン]
篠原麗雄とワインとの出会いは、なんと3歳でした。台所のワインを飲み、救急車で運ばれたのです。そんな彼に「ブドウが発酵するとワインになる」と教えたのは父でした。その言葉がワインへ興味を抱くきっかけとなったのです。ワインの魅力を追求したい、と大阪のワイン販売店で働き、ワインの勉強をするために渡仏、「幼い頃にノックアウトされたワインに勝ってやろう!」とワイン造りに専念します。渡仏して2〜3年で、あのヴァランドローやオーゾンヌのオーナーにも一目置かれるワインを完成させ、世界に通用する高品質なワインを造るという夢を実現させたといっても過言ではないと思います。彼は「ワインを造り始めたら、上を目指しているはずが、実は下に下に掘り進んでいました。ワインは本当に奥深い…」と意味深に語ります。現状に満足することなく、「今以上にワイン造りを極めたい!」という彼のワインにこれからも目が離せません。